英語の解き方や勉強法、参考書や問題集の紹介(第6回)「完了形、3用法と副詞の関係」

皆さんこんにちは。七隈国英塾の杉久保です。

今回は(第6回)「完了形、3用法と副詞の関係」を解説していきます。

「完了形」は英語長文や英文法の4択問題で頻出です(そして、よく間違えます)。

基本さえ押さえておけば迷わずに短時間でできます。

それでは、七隈国英塾の作法にのっとり今回の要点を3行でまとめます。

①現在完了形の時制は現在、「完了」「継続」「経験」を表す。

②過去完了は「過去の完了、継続、経験」と「大過去」。未来完了は「未来の完了、継続、経験

③「to不定詞の過去形(to have Vpp)」と「動名詞の過去形(having Vpp)」

★現代文、古文、英語の勉強法をまとめた記事はこちら★
国語、英語の読み方、解き方、勉強法や参考書、問題集の紹介

前回:英語(第5回)「副詞、前置詞+名詞」
次回:英語(第7回)「to不定詞の3用法と意味上の主語」

1.現在完了形の時制は現在。「完了」「継続」「経験」を表す。

現在完了形の時制は現在である。

まず、中2で習うの基本から。

I played tennis yesterday.
「私は昨日テニスをした

② I have already played tennis.
「私はもうテニスをした

①は過去形で、②は現在完了形(完了)ですが、どちらも「テニスをした」となっているのでまぎらわしいです。

現代日本語の「過去」と「完了」の助動詞は「た」で同じだからです。

しかし、

現在完了形の時制は「現在」です。

日本語の例文に騙されないようにしましょう。

英語で時制を表す部分を「テンス」(テンションの語源、強調のこと)といいます。主語のすぐ後ろに置かれるものです。そこで時制を押さえましょう。

I played tennis yesterday.(過去形

② I have already played tennis.(現在完了形)

①②の緑のマーカーの部分が「テンス」で時制を表します

「テンス」を知っていると整序問題を解く助けになるので、ぜひ覚えておきましょう。

「完了」「継続」「経験」を表す副詞が重要。

まず問題から

問題「次の英文を訳しましょう」

I have played tennis.

正解
解答無し。これだけでは「完了」か「継続」か「経験」か分からないので訳せません

解説
完了形は「have Vpp」で作られるのは知っていると思いますが、
完了形で重要なのは後ろについている副詞です。

図1.現在完了の「完了」
図2.現在完了形の「継続」
図3.現在完了形の「経験」

完了形は副詞がとても重要です。

完了(今~し終わった)「just」「already」「yet」
継続(今も~し続ける)「for」「since」「how long」
経験(今まで~したことがある)「ever」「never」「once」「~times」「often」「seldom」

「yesterday」があれば、過去形であるとすぐわかりますが、

これらの副詞を見て「完了形」であると見抜けない(知っていても気づけない)生徒さんが多い印象です。

まずこれらの副詞を今覚えて、これらの副詞を見つけたら「完了形」とまず疑う習慣をつけましょう。

完了(今~し終わった)
「just(ちょうど)」
「already(すでに)肯定文のみ」
「yet(まだ、もう)疑問文、否定文」

問題副詞に注意して次の英文を訳しましょう」

① I have just played tennis.
② I have already played tennis.
③ Have you played tennis yet?
④ I have not played tennis yet.

正解
①「私はちょうどテニスをし終わった所です」
②「私はすでにテニスをし終わりました」
③「あなたはもうテニスをし終わりましたか?」
④「私はまだテニスをし終わっていません」

解説
「just」などの副詞は動詞Vの前。補助動詞の後に置くこの文の動詞Vは「play」、補助動詞は「have」。「have」は「持っている」という意味ではなく、完了形を表すマークになっているだけです。

「already」は肯定文だけで使います。

③④「yet」は疑問文と否定文で使います。

継続(今も~し続ける)
「for(~の間)」
「since(~から)」
「how long(どのくらい長く)」

問題副詞に注意して次の英文を訳しましょう」

① I have played tennis for four years.
② I have played tennis since 2016.
③ I have played tennis since I was four years old.
How long have you played tennis?

正解
①「私は4年間テニスをしています(部活などに入っている)」
②「私は2016年からテニスをしています」
③「私は4歳からテニスをしています」
④「あなたは何年間テニスをしていますか」

解説
①「for」は期間を表す前置詞。「for」が来たら完了の継続。
「since」は前置詞で使うときは、後ろに名詞を置く
「since」は接続詞でも使う、後ろにSVも置ける
④「How long」は期間を尋ねる。距離を尋ねるときは「How far」を使う

経験(今まで~したことがある)
「ever(今まで~)疑問文、最上級の時は肯定文
「never(今までしたことが無い)否定文のみ」
「once(今まで1回)」
「twice(今まで2回)」
「~times(今まで~回)」
「often(しばしば)」
「seldom(ほとんど~ない)」

問題副詞に注意して次の英文を訳しましょう」

① This is the most beautiful scene that I have ever seen.
② Have you ever played tennis?
③ I have never played tennis.
④ I have played tennis three times.
⑤ I have seldom played tennis.

正解
①「これは私が今まで見た中で1番美しい風景だ)」
②「あなたは今までテニスをしたことがありますか」
③「私は今までテニスをしたことがありません
④「私は3回手にしをしたことがあります」
⑤「私はテニスをしたことがほとんどありません

解説
「ever」は最上級の時は肯定文でも使う例文を覚えてしまいましょう。
「ever」は疑問文で使う、
「never」は否定文で使う。
「~times」の「~」に回数を入れる。
⑤「seldom」は「ほとんど~ない」という意味の準否定準否定は「notと同じ」と思ってください。

★副詞をまとめた記事はこちら★
英語(第5回)「副詞、前置詞+名詞」

継続は「状態動詞」。完了進行形(have been ~ing)は「動作動詞」

現在完了形の継続現在完了進行形(have been ~ing)は混同しがちです。

現在完了形の継続=状態動詞
現在完了進行形=動作動詞

状態動詞「be動詞」「belong(~に属する)」「resemble(~に似ている)」「know(をしっている)」「have(を持っている)」「love(~を愛してる)」「want(~を求める)」など
状態動詞は進行形にしない」こともたまに出題されます。

動作動詞 その他(状態動詞の方が少ないのでそっちを覚えましょう)

問題「①か②か選びましょう」

① We have ( ) each other since last summer.
① known ② been knowing

② I have ( ) you since I met her.
① loved ② been loving

③ How long has it ( )?
① rained ② been raining

正解
①「① known」
②「① loved」
③「② been raining」

解説
①「know」は状態動詞なので、進行形にしない。
②「love」は状態動詞なので、進行形にしない。
「rain」は状態動詞ではなく動作動詞。間違えやすいのでよく出題される。

この章をまとめ
現在完了形の時制は「現在」
完了形で重要なのは後ろについている「副詞」
完了形は「完了」「継続」「経験」の3つ
・状態動詞は「完了形の継続」
・動作動詞は「現在完了進行形」

2.過去完了は「過去の完了、継続、経験」と「大過去」。未来完了は「未来の完了、継続、経験」

過去完了(その1)「過去の完了、継続、経験」

過去完了形「had Vpp」も副詞に注意しましょう。

完了(今~し終わった)「just」「already」「yet」
継続(今も~し続ける)「for」「since」「how long」
経験(今まで~したことがある)「ever」「never」「once」「~times」「often」「seldom」

問題副詞に注意して次の英文を訳しましょう」

① I had just come home when the war broke out.
② I had been in the school for ten years when the war broke out.
③ I had been studying in the school for ten years when the war broke out.
④ I had been to the school school three times before the war broke out.

ヒント
「the war broke out」=「その戦争が始まった」

正解
①「その戦争が始まった時、私はちょうど家に帰てきた」過去の完了
②「その戦争が始まった時、私は10年間その学校に在籍していた」過去の継続
③「その戦争が始まった時、私は10年間その学校で勉強していた」過去完了進行形
④「その戦争が始まった前に、私はその学校に3回行ってたことがあった」過去の経験

解説
「just」があるので完了。
「for」があるので継続。「be」が状態動詞なので過去完了形を使う。
「for」があるので継続。「study」が動作動詞なので過去完了進行形を使う。
「three times」があるので経験。

過去完了(その2)「大過去」と「ago」「before」の関係

過去よりもさらに前のことを表すときに「過去完了形」を使う。

これを「大過去」と言います。

問題時制に注意して訳しましょう」

① I find out the book today, which I lost ten years ago.
② I found out the book yesterday, which I had lost ten years before.
③ I found out the book three days ago, which I had lost ten years before.

ヒント
「ago」=現在からどれくらい前かを表す。
過去時制で使い、完了形(現在・過去。未来完了)と一緒に「使えない」。

「before」=現在・過去からどれくらい前かを表す。
現在時制でも過去時制でも使えるし、現在・過去完了形と一緒に「使える」。


オレンジの傍線が特に重要。

正解
①「今日、私は本を見つけたんだけど。10年前に亡くしたものだった」
②「昨日、私は本を見つけたんだけど。10年前に亡くしたものだった」
③「三日前に私は本を見つけたんだけど。10年前に亡くしたものだった」

解説
「現在形の文、過去形の文の形。時制に合わせて文章を作るだけ。「ago」は過去時制の後ろの文で使うことに注意。

「過去の文、大過去の文」の形。「過去形、過去完了形」の文章を作る。

過去の文、大過去の文」の形。「過去形、過去完了形」の文章を作る。「ago」は過去時制の前の文で使うことに注意。

チャレンジ問題「次の和文を英作文にしましょう」

①「今日、私は本を見つけたんだけど。10年前に無くしたものだった」
②「昨日、私は本を見つけたんだけど。10年前に無くしたものだった」
③「三日前に私は本を見つけたんだけど。10年前に無くしたものだった」

ヒント
前の文と同じです。「ago」と「before」に気をつけましょう。
忘れた人はもう一回「ago」「before」について確認してください。
③「find out」=「~を見つける」
④関係代名詞の目的格(which)は目的語が消えています
⑤要するに、後ろの文に「it」は使いません。

正解

① I find out the book today, which I lost ten years ago.
② I found out the book yesterday, which I had lost ten years before.
③ I found out the book three days ago, which I had lost ten years before.

「ago」「before」と「大過去」はセットで使われることが多いです。混同しないように気をつけましょう

「ago」は完了形と一緒に使えない。

ということは必ず覚えましょう。

未来完了「未来の完了、継続、経験」と「時・条件を表す副詞節」との関係

未来完了形「will have Vpp」も「完了」「継続」「経験」の意味があります。

気を付けることは「時・条件を表す副詞節」と一緒に使われることが多いことです

副詞節の重要なルール
時・条件を表す副詞節の中では「未来のことでも現在形」

問題「副詞句・副詞節に注意して次の英文を訳しましょう」
① I will have come home by the time she comes home.
② Next Sunday, we will have been married for sixty years.
③ Next time she comes here, she will have come to the shop ten times.

正解
①「彼女が家に返ってくる前に、私は家に帰っているだろう」(未来完了)
②「次の日曜日に、私たちはけ60年結婚しています」(未来継続)
③「次彼女がここに来れば、彼女はこの店に10回来たことになります」(未来経験)

解説
①「by the time SV」は時を表す副詞節なので現在形「comes」を使う。
②「married」は「結婚している」という過去分詞。「be」は状態動詞なので進行形にしない。
③「Next time SV」は時を表す副詞節なので現在形「comes」を使う。

接続詞が導く「副詞節」と「名詞節」の違いに気をつけましょう。

「副詞節」と「名詞節」の違いはこの記事の3章を見ましょう★
英語(第5回)「副詞、前置詞+名詞」

この章をまとめ
過去完了形「had Vpp」も「完了」「継続」「経験」を表す副詞に注意
「大過去」過去よりもさらに前のことを表すときに「過去完了形」を使う。
「大過去」と「ago」「before」はセットで覚えよう
「ago」は過去時制で使う。完了形と一緒に使えない。
未来完了形「will have Vpp」は「時・条件を表す副詞節」と一緒に使われることが多い
時・条件を表す副詞節の中では「未来のことでも現在形」

3.「to不定詞の過去形(to have Vpp)」と「動名詞の過去形(havinf Vpp)」

to不定詞の過去形(to have Vpp)

to不定詞の過去形(to have Vpp)は、

形式主語「it」と接続詞thatを使った文章を書き換えるときに使います。

コロンブス

例文
「コロンブスは1492年にアメリカを発見したと言われている」

① It is said that Columbus discovered America in 1492.

Columbus is said to have discovered America in 1492.

解説

「コロンブスがアメリカを発見した」→過去

「そのように言われている」→現在

②の「Columbusを主語にした場合、時制を過去形にするため「to不定詞」を過去形にする必要があります。

そこで「to have Vpp」の形にするのです。

問題「主語を変えて英文を書き換えましょう」

① It seems that he played tennis in his youth.
「彼は若いときテニスをしていたように見える」

ヒント
①「in his youth」=「彼が若いとき」
②「that V」のを一番最初に持ってくる。
③「彼がテニスをしていた」のは過去
④「そう見える」のは現在

正解
He seems to have played tennis in his youth.

チャレンジ問題「主語を変えて英文を書き換えましょう」

① It seems that there was Yamataikoku in north Kyushu or Kinki district.
「邪馬台国は九州北部か近畿地方にあったとみられる」

正解
There seems to have been Yamataikoku in north Kyushu or Kinki district.

完了形の過去形(to have Vpp)を使う形(要暗記)
①「It is said that S Vp.」→「S is said to have Vpp.
②「It seems that S Vp.」→「S seems to have Vpp.

動名詞の過去過去形(having Vpp)

動名詞の過去形(having Vpp)は

接続詞thatを使った文章を書き換えるときに使います

ここ10年の整序問題で頻出(要するに流行っている)なのでぜひ覚えいましょう。

例文
「私は彼が若いときテニスをしていたと考える。」

① I think that he played tennis in his youth.

② I think of his having played tennis in his youth.

解説
「think」は自動詞で前置詞「of」を取る「that SV」の時だけ他動詞になる。
「think of 名詞」「think that S V」の形になる。
②の形の場合、前置詞「of」の後に来るので名詞を置かなければならない。
今回は動名詞を用いるが、時制が異なるので動名詞を過去形(havinf Vpp)にする。
「彼がテニスをした」→過去
「そのように考える」→現在

「自動詞」と「他動詞節」の違いはこの記事の3章を見ましょう★
英語(第2回)「SVとSVO,自動詞と他動詞の違い」

補足
「his」は動名詞の意味上の主語動名詞の意味上の主語は「所有格(目的格)」をとる
動名詞「habing played tennis」で、テニスをしたのは→彼(意味上の主語)
「think」考える主体は→私(この文章の主語)

問題接続詞「that」を用いずに書き換えましょう」

He insists that she played tennis yesterday.
「彼は彼女が昨日テニスをしたと主張した」

ヒント
「insist」は自動詞で前置詞「in」を取る。「insist in 名詞」
動名詞の意味上の主語は「所有格」を取る
③彼が主張したのは現在。
④彼女がテニスをしたのは過去。

正解

He insists in her having played tennis yesterday.

チャレンジ問題[「次の和文を英作文にしましょう」

「私は電車に乗り遅れたことに失望している

ヒント
①「~に失望する」は「be disappointed at」
②「電車に乗り遅れた」のは過去
③「失望している」のは現在
④「電車に乗り遅れた」のは
⑤「失望している」のも。よって、「意味上の主語」は要らない

正解

I am disappointed at having been late for the train.
I am disappointed at having missed the train.

解説
前置詞の後には名詞が来る(前置詞+名詞=副詞)
時制の違いを表すため動名詞の過去形「having Vpp」を用いる
「失望している」のはで、「電車に乗り遅れた」のも、よって「言意味上の主語」は必要ない。電車に乗り遅れるは「be late for train」「miss train」を用いる。

動名詞の過去形「having Vpp」は、最近の整序問題でとてもよく出題されます。仕組みを理解して、ひっかけ選択肢に引っ掛からないようにしましょう。

この章のまとめ
to不定詞の過去形は(to have Vpp)
形式主語「it」と接続詞thatを使った文章を書き換えるとき使う
2つの「コロンブス構文」を覚えよう
「It is said that S Vp.」→「S is said to have Vpp.」
・「It seems that S Vp.」→「S seems to have Vpp.」


動名詞の過去形は(having Vpp)
接続詞thatを使った文章を書き換えるときに使う
前置詞の後につく名詞が動名詞の時に使う
動名詞の意味上の主語は「所有格(目的格)」をとる
(having Vpp)は整序問題で頻出。ぜひ覚えよう。

★現代文、古文、英語の勉強法をまとめた記事はこちら★
国語、英語の読み方、解き方、勉強法や参考書、問題集の紹介

前回:英語(第5回)「副詞、前置詞+名詞」
次回:英語(第7回)「to不定詞の3用法と意味上の主語」

以上で、第6回「完了形、3用法と副詞の関係」は終わりです。

ご精読ありがとうございました。

今回取り扱った完了形は、単純ですがいろいろの文法と掛け合わせると面倒になります。今回やった基本を整理して、練習を繰り返していくといいと思います。

次回は第7回「to不定詞、3用法と前置詞との違い」にする予定ですので、よろしければ、次回も読んでいただけるとありがたいです。

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